にとり「へえ~水をわざわざねえ、それは不便だ」
早苗「そうなの。物とか水ってあまり上手く浮かせられなくて・・・
暇がある時は椛がまとめて汲んでおいてくれるんだけど、椛も最近忙しいでしょう?
今日なんか、朝の見回りにも参加してないみたいだし・・・」
にとり「ああそういや、私も最近椛と将棋してないなあ
だけど人間は不便だねえ~」
早苗「はあ~~ なんとかならないかしら?」
にとり「ようし、そこはこの河城にとりさんが一肌脱いじゃおう!
井戸から屋内まで水の通り道を作って、全自動で水が出るようにしてあげるよ!」
早苗「すごいわにとり! 水道があればすごく助かるわ!」
にとり「スイドウ? おお、水の通り道で水道か! 上手い名前だね~」
早苗「向こうではそう呼ぶのよ。蛇口を捻るだけで水が出るの」
にとり「ジャグチ・・・?? ほうほう、外の世界では人間にもそんな技術が!
それって水汲み式の井戸? 捻るって何を? 仕組みは? 素材は?
どれくらいの水の量を扱えるの? 水源の確保と水の”ろ過”はどうやって・・・」
早苗「にとり、そんなにいっぺんに聞かれても答えられない!」
にとり「っと、ごめんごめん、まずは早苗の家をなんとかしなきゃね
水周りと便利な機械は河童にお任せ、河童式全自動水汲装置はすぐ手配するよ」
早苗「ありがとう、お願いするわ」
にとり「任されたよ、困ったときはお互い様ってね♪」
早苗「こっ、これで日々の重労働(の一部)から解放される! まるで奇跡のようだわっ!!」
諏訪子「神奈子~
だからさあ、そんな壮大な水路のシステムを構築する前にさ家の水周りを
しっかりしてあげるべきじゃないかな思うんだよね・・・」
神奈子「否! こちらで最高の技術を持つ河童に頼むからには
湖・神社を拠点として幻想卿中の家・田畑にまんべんなく水を
行き渡らせる仕組みを作り上げなければ意味がないわ!」
諏訪子「アンタがそんなだから早苗まで奇跡の使い方間違えるんだよ・・・
奇跡ってのはもっと日常に近いところで小出しに起こすべきなのにねえ」
神奈子「それじゃあ奇跡の意味もありがたみもないじゃない!」
諏訪子「あ~あ、神奈子は本当に派手好きだなあ・・・」
雨蛙「ケロケロッ」
漫画で描いてるとたくさん描けないので寸劇で小出しにしてみる。
神奈子さまは狙いすぎて時折スットコドッコイ。
早苗さんたちは最初、人間の里の電気・水道のない一見不便な(でも実は代価的な技術はそこそこある)生活を見て、無理にその水準で暮らそうとして幻想今日の一般の人たちよりも低いレベルの生活を送っちゃうと思います。そして、外の世界なみに便利な妖怪の山の生活に触れるたびに「今までの暮らしはなんだったんだろう・・・」って思うという(笑)。
現地ならではの便利な生活システムを取り入れるのって時間がかかるものなのですよねえ。
そしてポメラ万歳。
←ツッコミとか応援とかあると元気でます。
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- 2009/06/19(金) 12:48:14|
- 東方SS|
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