魔理沙「メリークリスマス!」
アリス「Joyeux Noël !」
パチュリー「Buon Natale !」
にとり「なんだか知らんがおめでとー!」
魔理沙「おお、皆見事にバラバラだな」
パチュリー「何故神に祈るのを止め魔女になった私たちがこんなことをしてるのかしら?」
アリス「同感。日本人の宗教観って分からないわ 山の神の騒動のことといい、多神教って皆こんなにいいかげんなのかしら?」
パチュリー「”神”に”人格”があるということ自体が大きな違いね。例えばギリシャの神と八百万の神は性質が似ている」
アリス「こっちには一神教の絶対神という考え方はないみたいよね まあ私だって絶対の神なんか信じないから魔女をやってるのだけど」
魔理沙「なんだなんだ、難しい顔して話しこんでるな」
にとり「折角の祭りだろう? ぱーっとやろうじゃないか!」
アリス「あなたたち、クリスマスの意味を分かっているの?」
魔理沙「分かっているぜ アリスが美味しい鳥の丸焼きとケーキを焼いてくれて、おまえさんたちが寄ってたかってプレゼントをくれて、皆で存分に騒げる日だろう?」
アリス・パチュリー「「あんたにあげるプレゼントなんてない」」
にとり「私は約束どおりプレゼント持ってきたよ 盟友との交換会なんて、わくわくするね」
アリス「おひとよしねえ・・・ いや、妖怪よしかな?」
パチュリー「そう言いながらこれだけの料理を作ったあなたも大概おひとよしだと思うわ」
アリス「パパノエル(サンタ)は馬鹿らしいと思うし聖者の誕生を祝う気もないけど、魔女にだってご馳走を食べる日はあっても悪いことはないじゃない?」
魔理沙「その通りだ 私も魔女の特権でありがたくいただいてるぜ おっとにとり、それは魔女である私んだ」
にとり「離せよー 私だって招かれたんだ いくら盟友でもこれは譲れないよ!」
アリス「ちょっと二人とも、食卓でケンカしない!」
魔理沙「うえーい 仕方ない、ここはアリスに免じて許してやるぜ と、見せかけてぱくっ!」
にとり「あー! やったなーー!!」
アリス「・・・・・・二人とも、聞こえなかったかしら・・・・・・・・・?」
パチュリー「インテリアが一斉に動き出すのも壮観ね 人形師のからくり屋敷で、屋敷の主に逆らうのは懸命ではない」
にとり「どうなってるんだ? すごい仕掛けだね、今度仕組みを教えてよ」
アリス「イヤよ、河童はすぐ技術を盗もうとするんだから」
にとり「盗むなんて人聞きが悪いなあ 魔理沙じゃあるまいし」
魔理沙「わはは、スキだらけだぜにとり、今のうちにもう一口いただきっ」
にとり「あああ、この泥棒ーー!」
パチュリー「この国のクリスマスは騒がしい」
アリス「本当、教会にも行かないのに何故祝うのかしら? 教会がないから魔女狩りもないけど」
魔理沙「お? 外ではクリスマスに騒がないのか? 人生の365分の1も損してるぜ」
にとり「もったいないなあ」
アリス・パチュリー「「ここは本当に平和ねえ・・・」」
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折角のクリスマスなのでクリスマスSSをほぼ0時にあげてみます。
パッチェさんはイタリア人、アリスはフランス系イギリス人、てことで。
メリークリスマス!
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- 2008/12/25(木) 00:02:55|
- 東方SS|
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